A3 * シャンプーにはどんなものが入っているのですか
 安全なのですか


1 シャンプーは化粧品

シャンプーは洗剤の一種ではありますが、法律上は化粧品に分類され、薬事法の適用を受けます。
化粧品の技術基準に沿って作られていますので,化粧品と同程度の安全性が確保されています。


2 良いシャンプーの条件

一般的にどのようなシャンプーが好まれるのでしょうか?
1.過度な脱脂を抑制し、適度な洗浄性
2.キメ細かく豊かな泡立ち
3.肌や毛髪に刺激がなく、安全性が高い
4.洗浄後の肌や毛髪の仕上がりが良い

これらの条件が要求されますので、その目的に合わせて素材を選定して行きます。一般的にはコストなどの制約がありますので、そのなかで如何に最適化を図かり、特色を出して行くかにより配合設計が変わってきます。


3 シャンプーの構成成分

一般的にはそれぞれの機能を持った素材を組合せると効率が良いので、どうしても素材の種類が多くなります。さらに、そのシャンプーの特色を出そうとして添加物を加えますから、ますます素材の数が増える傾向になります。
それだけ多い素材の組合せですから、星の数ほどシャンプーがあることになります。

1.洗浄剤(界面活性剤)
主成分で、特に洗浄力、刺激性の面でそのシャンプーを大きく支配します。
一般に陰イオン界面活性剤を主体として、これに両性界面活性剤、非イオン界面活性剤が補助に使われます。
石けんは合成陰イオン界面活性剤の一つで、天然の界面活性剤はサポニンなどごく限られたものしかありません。シャンプーに使われる界面活性剤は天然物を原料として化学反応により合成されたものがほとんどです。

2.保湿剤
皮膚、毛髪に水分を与え乾燥を防止するために使用され、ボディシャンプーでは重視されます。
アミノ酸系のものは皮膚、毛髪につやと弾力性も与えます。

3.増泡剤
特に“良いシャンプーの条件”Aを改善したい時に使われる洗浄成分の一種で脂肪酸アルカノールアミドが代表例です。
アミノ酸系界面活性剤の種類によっては省略できる場合もあります。

4.増粘剤
手にとった時に流れ落ちないようにするもので、水溶性高分子化合物が主に使われ、天然系、合成系などがあります。
あえてこれを使わないで設計することもあります。

5.コンディショニング剤
洗髪後の毛髪をしっとりさせ、まとめやすくするもので、つやが出ることも期待されます。へアシャンプーはこの選定で特色を出しているものが多いです。
今はシリコーンポリマー(トリートメント剤と表現することもあります。)を使ったものが圧倒的に多いのですが、敢えて使わない設計者もいます。
天然物使用を強調しているシャンプー(コラーゲン配合、スクワラン配合など)も数多くあります。
アミノ酸系界面活性剤や保湿剤でこの効果を出し、専用のコンディショニング剤は極力少なくすることもありますが、まだこの例は少ないようです。

6.防腐剤
パラベンが代表的ですが、表示指定成分でもあるので他の構成成分で菌を抑えることもあり、色々工夫されています。別項

7.金属封鎖剤
水の中の金属イオンの影響(泡立ちが悪くなる)を抑えるために使用されます。
EDTA(旧名称:エデト酸)が抜群の効果がありますが、表示指定成分でもありますので、他の成分で代替することもあります。
金属封鎖効果のあるアミノ酸系洗浄剤を使用するのもその一例です。

8.溶解補助剤(ハイドロトロープ)
低温での流動性を維持するために使用されます。

9.香料
好みにより配合されますが、あえて無香料とすることもあります。別項

10.特殊成分
ふけ止め剤、消炎剤などがあります。これが一般的な場合ですが、低刺激性・低アレルギーシャンプー、ベビーシャンプーなどでは配合成分の数を減らすために複数の機能を備えた素材を選定することも良く行なわれます。
アレルギー物質は少量でも影響し、また個人差もあるので、先ずは素材の数を減らすのが先決です。


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